海が近く、山間部にもアクセスがしやすい、自然に囲まれた尾鷲でワーケーション。町の散策や歴史を学ぶ施設への訪問、イベントなど、充実した2泊3日を振り返ります。
今回のワーケーション体験者
松阪市の地域おこし協力隊でもある高杉亮さん、光穂さんご夫婦。普段の仕事は自営業でクリエイティブ職。尾鷲の町事情リサーチも兼ね、今回のワーケーションに参加いただきました。
【1日目】遊びに、仕事に。環境の整った拠点で過ごす1日。
お昼に今回のワーキングスペースの拠点となる『シェアスペース 土井見世』(以下 、『土井見世』)に到着。『土井見世』は、コワーキング以外にもイベントを定期的に開催しています。
仕事前に『ふるもん市』で少し買い物。古道具や器、古着、玩具など、種類も様々で見応え十分。「たくさん品物があるので、探し始めたらついついとまらなくなります」と光穂さん。
和と洋の空間がある『土井見世』の中で、広々とした畳の和室をセレクト。野外でイベントがあったものの、そこまで音は気にならず集中できました」と亮さん。
5時間ほど仕事をした後、今回の宿泊する『民宿 風帆』へ移動。距離は車で10分ほど。車がない方へは送迎もあるのでご安心を。宿の目の前には港があり、波の音が心地良く聞こえてきます。清潔感のあるクリーンな空間もポイント。
初日はこれにて終了。
【2日目】散策や食から感じる尾鷲の空気感。
朝食は日替わりの干物に、ベーコンや卵、漬物、味噌汁にごはん。バランスの取れた構成で気持ちのいいスタートが切れます。
尾鷲の町を散策。
まずは県の天然記念物にも指定されている楠の木が有名な『尾鷲神社』に。この木は2本ある為、別名“夫婦楠”とも呼ばれ、昔から夫婦円満や子宝授け、良縁結びとして町の人たちに愛され続けているスポットです。
海へも少し寄り道。釣り人がぎっしりと並んでいます。釣りをする方は一度竿をもってトライしてみてもいいかもしれません。
『土井見世』に戻って、イベントで販売していたパスタを堪能。仕事の息抜きでイベントを覗いてみたり、フードを調達するのに少し散策するのも、この場所ならではのリフレッシュポイントです。
昼食後は部屋に戻ってワーキング。Wi-Fi、コンセントなどもしっかり用意されているので、支障なく仕事に取り組めます。
19時ごろまで仕事をして民宿に移動。
今日の夕食は、尾鷲で採れた魚介を中心とした家庭料理。刺身から煮物、揚げ物まで、品数が多く満足できるはずです。さらに魚好きの方には船盛の注文可能。
2日目は早めに就寝して明日に備えます。
【3日目】世界遺産『熊野古道』を通して土地柄を知る。
3日目は早めにチェックアウトを済ませ、少し町を散策後、『三重県立熊野古道センター』へ。
ここは世界遺産『熊野古道』に関する展示や資料、企画展、山歩きに関するトークイベントなどを展開しています。
実際に熊野古道で見られる木の実も目で見て触って体感できます。
熊野古道周辺で出会うことができる魚、そして植物も展示しています。人と自然が関わって振興してきた町の歴史を学べます。
施設の展示は何部屋にもわたって展開しているので長時間楽しめます。その後は、道の駅でお土産を購入し、2泊3日の尾鷲のワーケーション体験終了です。
「ワーキングスペースもそうですが、想像以上に静かな環境だったので仕事をする上では集中することができて良かったと思います。普段、決まった時間に食事をすることがないので、きっちりとした生活リズムの中で過ごせたのも新鮮でした。次回参加する時は、地元のコーディネーターさんと一緒に巡ってみるのもより新しい発見があって面白いのかなと思っています」と、亮さん、光穂さん。
滞在日数や時期、滞在する人数によって、町の見え方、楽しみ方が変わってくるのもワーケーションの魅力なのかもしれません。
<過ごし方の一例>
【1日目】
13:00 『シェアスペース土井見世』の『ふるもん市』で買い物
14:00 テレワーク
19:00 『民宿 風帆』にチェックイン
【2日目】
9:00 『尾鷲神社』の参拝、三木浦の海岸で釣りの様子を伺う、
10:00 『シェアスペース土井見世』でテレワーク
12:00 『ふるもん市』で出店中のキッチンカーでランチ
13:00 テレワーク
19:00 『民宿 風帆』に戻り夕食
【3日目】
6:00 出発
7:00 尾鷲を散策、ドライブ
9:00 『熊野古道センター』見学、『道の駅海山』に寄り買い物
13:00 ワーケーション終了
<施設紹介>
シェアスペース土井見世
〒519-3611 三重県尾鷲市朝日町14-2
民宿 風帆
〒519-3602 三重県尾鷲市天満浦11
三重県立熊野古道センター
〒519-3625 三重県尾鷲市向井12-4